暗くてしょっぱい、お尻が砂々になる怖いところ。それが幼い頃の私にとっての海のイメージである。おまけに、映画『ジョーズ』を見てからはサメの恐怖も加わって、いくら泳ぎが得意な私でも、海の中では父の背中にしがみついていた。 それが今や「海」といえば甘いソーダ水の、眩しいほどにきらめくエネルギーの宝庫に感じ、イメージしただけで太陽の匂いまでしてくる。海を想像しただけで口もとがほころび、心が笑顔になる。そう、まるでイルカと泳いでいるときのように・・・・・・。