いまから2年前、ある男がハワイから「大きな夢」を携えて太平洋を越え、日本にやって来た。彼の名はタイガー・エスペリ。カメハメハ大王の末裔、サーフレジェンド、カヌービルダー、ハワイ文化の伝道者、そしてファミリーの長である彼が、新たな世紀に向けて、海、ヒト、そして地球について大いに語った。

タイガーの「大きな夢」とはYear 2000 Voyaging Project(西暦2000年への航海プロジェクト)である。このプロジェクトは、太平洋を中心とするさまざまな国から、「スター・ナビゲーション(星の航海術)」という古代航法を使い、ハンドメイドのカヌーで2000年1月1日にニュージーランドに集合し、新たなミレニアムの夜明け(ファースト・ライト)という歴史的瞬間を迎えるという構想である。